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ただの後付け?株価チャートは果たして有効なのか

投資を初めて1年少々の私は、正直まだ投資スタイルというものがブレブレです。ただ、一般的に対比されるファンダメンタル派なのかテクニカル派なのかという議論に対する答えとしては、「ファンダメンタル派」と答えたいとは思っています。

「身を削ってまで」ではありませんが、ここ1年間投資に関する勉強や経験を通してさまざまな疑問を感じています。その1つが株価チャートの有効性です。

私もテクニカル分析に関する書物は複数購入しました。株価チャートの超入門はもちろんありますし、もう一歩踏み込んだチャート本も持っています。また、ネットでもオシレーター系指標を始めさまざまなテクニカル指標を漁って勉強しました。

しかし、最終的な結論として株価チャートとそれに関連するテクニカル指標は将来の株価を予測するのに有効的ではないのでは?と考えるようになりました。


株価が上がる/下がるのは、50%の確率

ランダム・ウォーク理論からも言えるように、株価の予測は不可能だと私も考えています。ちょっと勉強したぐらいで株価を予測することができたら誰も苦労しません。みんなが同じ銘柄に投資するようになるので、そもそも株式の売買というシステムが成り立たなくなるような気もしますが。

こういうことは冷静になって考えてみると案外納得できるものです。

一方で、たとえ株価の予測が不可能でも、ある一定期間で株価が上昇するのか若しくは下落するのかを予測することはできます。株価を設定せずに、単純に上がる/下がるを予測するのです。大体のテクニカルトレーダーはこの感覚で最終的な投資判断をしているのではないでしょうか。

株価はさまざまな要因によって動きますし、多数あるテクニカル指標やチャートのトレンドを読みながら売買するので、株価の上昇/下落を予測するのはすっごく難しそうですが、確率論からすれば実は50%の確率で勝敗が決まるようになっています。

ある時点から一定期間内で「上がるか」「下がるか」の2択ですからね。

投資で勝ち続けている人は、「50%の確率で勝ち続けている」と言えることができます。勘違いしてはいけないのが、「50%の確率=トータルで半分しか予測が当たらない」にはならないという点です。

50%の確率で勝ち続ける人も中にはいます。ジャンケンだと想像し易いのではないでしょうか。1対1でジャンケンをした際の1戦ごとの勝率は50%なのに、4回も5回も勝ち続ける(負け続ける)ことってありますよね?これが確率です。

統計と混同して考えてしまう方が多い印象がありますので、要注意です。


株価チャートは過去の実績でしかない

どのチャート本を見ても一緒ですが、いくつもあるローソク足の軌跡パターンや移動平均線との兼ね合いで見えてくる買い/売りサインが延々と紹介されています。

ローソク足だと、3日〜5日分の線が並ぶパターンそれぞれに名称があり、そのあと株価がどう動くかが記述されていますが、あれがその通りに当たるなら誰も苦労しません。

また、移動平均線といえばゴールデンクロス/デッドクロスが有名ですが、ゴールデンクロス/デッドクロスが発生してから売り買いするようでは遅いというのは既知の通りです(であるにも関わらず、何も知らない初心者向けの教材でゴールデンクロス/デッドクロスが大々的に紹介されているのは残念です)。

当たり前ですが、株価チャートは過去の株価の実績推移を表しているだけであり、株価を予想するツールではありません。トレンドを確認する程度であれば有効的かもしれませんが、時間をかけて読み込んだところで果たして意味があるのかは疑問です。

チャート本に書かれてある通りに株価が動くならみんなそうしますが、現実としてそうはなりません。移動平均線の理論はまだ理解できますが、私からすればそれ以外の株価チャートに関する記述は後付けにしか聞こえないのです。


買い/売りポイントは結果論でしかない

では、どう後付けなのか。チャート本によくある買い/売りのポイントを解説する図を自分なりに作ってみましたので、これを使って再現したいと思います。

スクリーンショット 2017-05-02
※画像クリックで拡大できます

こちらはセブン&アイHDの6ヶ月日足チャートです。丸で囲んであるのは売買ポイントで、いかにもといった感じでしょう。そして数字が振ってあるのは特に突っ込みたいポイントです。

まず①ですが、こんな図太い陰線で買おうとは思いませんよね。でもチャート本には同じような丸が付いているものですよ。次に②ですが、移動平均線を抜けたので、まだ上がるんじゃない?と私のような初心者は考えます。ここで売るには勇気が要ります。

③は直前の買いを受けての売りを意味しますが、ちょっと考えてみてください。直前の買いはまだ理解できます。移動平均線で跳ね返ったなと思ったら買いですよね。でも③の前日に株価が急落しています。私ならこの時点でてっぺんを突いたなと思い手放します。何らかの材料があっての③なのでしょうが、これはそもそもテクニカル云々の話ではないです。

④の買増しというのもチャート本でよく見かけますが、④のチャート右側を手で覆って考えてみましょう。この時点で「そろそろ底だな」と思ったきっかけは何なのでしょうか。私ならまだズルズル下落すると思い、そんな簡単に買増しはできません。

最後の⑤は③と全く同じパターンですね。⑤で上手く売り抜くのは至難の技だと思います。


このように、過去のチャートを広げて丸を付けて売買ポイントを示すのはとても簡単です。しかし、いざその各時点において自分がこのチャートを見ていた場合(要するに、③であれば③の翌日以降のチャートが見えていない状態のこと)、果たしてこんなに上手くトレードできるでしょうか。

無理でしょう。


チャート分析は統計に基づいている

例えば「ローソク足が上向きの25日移動平均線を超えるように動いたら買いなさい」というのは、統計上そうなる確率が高いからです。ボリンジャーバンドなんてまさに統計学的な視点の指標なので分かりやすいですよね。ローソク足の「はらみ」やRSIなどのオシレーター系指標なども一緒です。

しかし、結局は確率の話なのです。

例えば「ローソク足が上向きの25日移動平均線を超えるように動いたら株価が上昇する」という事象の発生確率が70%だった場合でも、30%の確率でそうはならないことを意味します。そして、この30%の確率で何度も連続して期待が外れることも有り得るのです。

そのため、チャート本に書かれてあることを安易に信じていけません。書かれている通りになる確率は高めかもしれませんが、(何度も繰り返します)あくまでも確率であることを忘れてはいけません。


じゃあ投資はギャンブルなの?

いいえ、投資はギャンブルではありません。企業へ資金を拠出し、その見返りとして企業が増大させた利益の一部を還元してもらうのは立派な「投資」であり、ギャンブルではありません。

しかし、世に出ている投資本(特にテクニカル分析に関する本)は、投資ではなく投機について語られていることが多い印象を受けます。短期売買でキャピタルゲインを得る行為自体がもはや投資ではなく投機だという意見も聞きます。

投機は言ってしまえばギャンブルと一緒です。株価を予測することはできないのに、企業の研究もせずに過去の株価推移を見て売り買いをするというのは、50%の確率で上昇か下落かを当てるゲームのようなものであり、確かに投資とは呼び難いのかもしれません。

ただ一方で、トレンドを把握するにはチャートが不可欠だと私は思っています。企業分析をしっかり実施した上でトレンドを確認し、売買判断を下すべきではないかと考えています。

いずれにせよ、チャートを含めたテクニカル分析方法は統計の上に成り立っているので、今もその学やアプローチ方法は日々更新されています。


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