転職活動を始めようと決断した理由
先日の記事で書いた通り、本格的に転職活動を始めることにしました。出来ることなら独立!とか言ってみたいところですが、残念ながら今の私には1人でやっていけるスキルは何もありません笑。
同じような悩みを抱いている方に対して少しでも参考になればと思い、本日は転職活動を始めようと思ったきっかけについて書いてみようと思います。長文ですがお付き合いください。
転職活動を始めた理由の8割方を占めるのがこれです。仕事に対してモチベーションが全く上がらない理由を色々と探ってみましたが、とにかく興味が持てないというのが大きく影響していることに気が付きました。
「えっ、じゃあなぜ今の会社を選んだの?」と色々な人に言われます。「やりたいことは何なの?」「やりたいことがあって今の会社に入ったんでしょ?」と。
違うのです。
私の場合は「やりたいこと」や「興味のあること」を軸にして就職活動をしなかったのです。とにかくネームバリューのある大手企業、資金力があって変革を起こせる企業、残業代が出る企業、年功序列で生涯安泰と言える企業、退職金があって土日に休める企業といった条件を優先していました。これが最大の過ちであり、猛省している点です。
別に人のせいにするつもりはありませんが、今思い返すとこれらはいつの間にか両親と大学の就職支援室に刷り込まれていった軸だったのかなと感じています。今の会社は一応大手ですし福利厚生面もかなり手厚いので、軸としていた項目に関しては満足です。ただ、興味ややり甲斐が犠牲になってしまっており、今更ですがこのダメージが結構大きくなってきてしまっているのです。
ちょっと計算してみました。1日6時間は寝ると仮定し、生まれてから80歳で死ぬまでに目が覚めている時間が約50万時間あります。そのうち、大卒22歳から65歳まで1日14時間を会社に捧げると、なんと合計で30%にあたる約15万時間もあることが分かります(1日14時間=通勤往復2時間、昼休憩1時間、所定労働8時間、残業3時間:年間休日120日で計算)。
15万時間と言われてもあまりピンと来ませんが、人生で意識のある時間のうち30%を捧げていると思うと結構な時間じゃないですか?人生1回きりですから、出来ればこの15万時間を楽しく過ごしたいですよね。「楽しく」は難しいかもしれませんが、意欲的になれる仕事をしたいものです。
偏に就職先を選び間違えた私の自己責任ですが、今の仕事をしながら15万時間を過ごしたくはないのです。非常にもったいないと感じてしまうのです。もう少し楽しくこの15万時間を過ごせないものか。この考えが本格的に「転職」という選択肢を出現させてくれるきっかけになりました。
みなさんはいかがでしょうか?属する会社に1人ぐらいは憧れの先輩や目指したいと思える先輩という存在がいますでしょうか?
私の場合はいないのです。同僚のみなさんは仕事が出来ない訳では決してないのですが、仕事の進め方が総合的に遅く、ここでは詳細を控えますがまさに大企業病に強く影響されています。これは同僚1人1人に原因があるというより、会社組織そのものに問題があると個人的に考えています。
また、経営陣が「何事にもチャレンジしましょう!」と言っている割には、管理職が非常に保守的でリスクを最小限に抑えようとするため、とてもチャレンジ出来るような環境ではありません。何事もスタンプラリーで、リターンの確保が少しでも保証出来ないかもしれないと判断された案件はすぐにボツです。
さらに、経営層からの圧力が非常に強く、管理職は常にハードワークを強いられています。私が入社前に思い描いていた年功序列企業にある独特の"年収と労働量の理想曲線像"が完全に崩れてしまっているのです。上に行けば行くほど年収の増加率が上がり労働量が減るという姿を想像していましたが、全くそんなことは無さそうです。
入社以来6年間はずっと管理側の仕事をしていましたが、7年目に営業部門へ異動となりました。全く別の職種ですので、最初の2ヶ月程度は商材に関する研修や営業の基礎を身につけるトレーニングを受けれるものだと思っておりましたが、それが全くありません。
前任者は私が異動する前に既に別の場所へ移ってしまっており、直接的な引き継ぎもありませんでした。間接的に管理職の方から教えてもらうことがありましたが、かなりお忙しい方なのでとにかくこちらからは声を掛けづらい。OJTとは名ばかりで、ほとんどの仕事は自ら学んでいくしかありません。
商材に関しては自分で時間を作って学んでいくべきでしょうが、せめて営業の基礎ぐらいは研修というスタイルでなくても構わないので教えて欲しかった。半年経った今でも働き方が全然しっくり来ません。すごく中途半端な状態で30歳という会社人生の1つの区切りを迎えることになりそうで、キャリアのステップアップが順調に進んでいないというのが自分でもよく分かります。
・・と、何だか会社の悪口ばかりになってしまいましたが、最初の方にも書いたように私自身反省をしています。会社選びをする際の軸に興味とやり甲斐というものを完全に排除してしまったことが後々こうした形で自分を苦しめることになるとは全く想像していませんでした。
一方で、私が言う「興味のあることを仕事にしてやり甲斐を感じながら働きたい」という意見に対して「興味のあることを仕事にするなんて贅沢だ」「みんな興味の無い仕事を嫌々やってるんだよ」「何を甘いことを言っている」と唱える人がいるのも事実です。
気持ちはよく分かります。私も最近までそっち側の人間だったので。
でも冷静に考えてみたのです。そもそも学生を卒業して就職する時に出会った最初の会社が自分の性格や考え方にピッタリ合う確率ってどの程度でしょうか?日本の上場企業だけですら3,600社程度あり、本当に様々なフィロソフィーを持った会社がある中で、最初に就職した会社が自分に合うなんてことは奇跡に近いと言っても過言ではないと思うのです。
文句を言いながら働いているサラリーマンがかなり多いと感じていますが、そのほとんどが自分に合う会社や職種に就けていないからなのではないでしょうか。でも転職は簡単じゃないし様々なものを犠牲にすることもありますよね。特に家族がいると非常に行動を起こしづらいのは事実です。
だから仕方無しに文句を言いながら働く。まさに今の私がそうです。
でも、繰り返しになりますが今の会社で15万時間を過ごすことを想像するとゾッとします。今の会社と職種は自分に合っていないのではないか。もっと適した居場所があるのではないか。そう考えたので転職活動に踏み切ることになりました。
もちろん家族のことを最優的に考えながらの転職となるので、各条件は結構限られてしまいます。嫁の承認も必要です。また、転職が「悪」とされているような業界の会社なので、もし決まった時にはブーイングが起こるでしょうし、強く引き止められることは容易に想像出来ますが、それでもチャレンジしようと思います。
今までのキャリアがすごく中途半端ですが、先日面談したリクルートキャリアの担当者がとても協力的で、私の強みを引っ張り出してくれそうです。用心深い性格の私ですので、成約件数を増やそうとしているキャリアアドバイザーの調子の良い会話にはあまり乗っかることなく(むしろ自分のフィールドに持ち込みたい)、でもあまり迷惑にならないよう真剣に取り組みたいと思っています。
以上、転職活動を始めようと思ったきっかけについてお話しました。
応援よろしくお願いします!
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