もっそり投資

異業種へ転職したサラリーマン投資家が、資産運用や世の中のオカシなことについて綴ります
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私が大手メーカーから抜け出してメガベンチャーへ転職した理由

2011年から約7年に渡り、ガチガチの日系メーカーで総合職として働いていました。

客観的に見ると、会社生活は至って順風満帆でした。結果的に29歳で転職したのですが、転職直前の年収は約600万円ありました。ちなみに残業時間は毎月40〜50時間ぐらいで、海外への長期出張(2〜3週間)が年に2〜3回ありました。諸々の手当を含めての600万円です。

将来的なポジションや年収は約束されたも同然です。35歳で役職が付き、40歳過ぎには課長クラスに。この頃には年収1000万円超え。40代半ば〜後半にかけて部長クラスへ昇進し、その後は海外関連会社の社長になって年収2000万円を稼ぎ、55歳ぐらいになったら帰国し本部長として勤め上げてリタイア。

よほどのヘマをしない限りは、敷かれたレールの上を歩くだけです。

自分で言うのもアレですが、そこら中の女性が狙うようなキャリアを持った男性でした。ついこの前までは。

私には既に妻がいますが、妻はいわゆる「勝ち組」になれると思っていたでしょう。ついこの前までは。


それでも私は転職を決意したのです。

約束されたポストや年収だけではどうにもならんことが複数ありました。7年間在籍した会社を悪く言う気はあまりありませんが、大企業ならではの問題点についてはハッキリと言及していきます。


営業枠で入社したはずなのに、全然営業をやらせてもらえなかった

最近特に思うのが、営業は商売の基本だということです。

会社に万一のことがあったらどうしますか?クビにされたらどうしますか?そんな時に役に立つのが商売の基本である営業力です。これが無いと都会の中心で個人商店を開いても何も売れやしないでしょう。

若いうちに営業の基礎を学び、その後は企画・管理側に回って後方から営業部隊を支援するというキャリアストーリーが自分の中にありました。しかし、これをなかなか実現出来ずに時間ばかりが経過してしまい、気が付けば20代も終わりに差し掛かっていたのです。


前職では(おそらく古くからあるほとんどの大手企業はそうだと思うが)、部門長同士が常に人材のトレードを実施していました。言い換えると、人事権は各部門長にあるということになります。

「あの人が欲しい」「この人出してあげても良い」が釣り合うとトレードが発生します。ここに第三者が入り、単純なトレードではなくなることも多いですが。つまり、人事異動には部門間の相当な利害関係が発生しているのです。

「あの人が欲しい」「この人出してあげても良い」は、明確な評価基準で決まる訳ではもちろんありません。各部門長の好き嫌いで決まります。仕事があまり出来ない人でも、上に気に入ってもらえるような行動を取っている人なら、「上」に導かれるように異動していくのです。

言い方を変えると、本人のキャリアプランは完全に無視です。

「将来どうしたい?どうなりたい?」「じゃあそのためにはどんなステップを踏んでいこうか?」といった面談は基本的にありません。面談前にサラッと書かされますが、このことについて真面目に話をした記憶がありません。

あとから聞いた話ですが、私が入社してから約6年間田舎の工場に閉じ込められたまま全然異動させてもらえなかったのは、英語が話せて且つ人脈形成に長けていて現場の人たちと上手に折衝できるから、だったそうです。要するに、部門長が私を工場から出そうとしなかったのです。

異動されては困るので、ずっと手元に置いておきたかったのです。

こんな理由で自分のキャリアプランは崩れたのです。


激しいトップダウンによる制圧

大きな企業であればあるほどこの傾向は強いのかもしれません。大きな組織を束ねるには、強力なリーダーシップが必要ですから、自ずとトップダウンの色は強くなりがちです。

正しいと思っていることがあっても、それを実行に移すことも出来なければ提案することすら難しいのが実態でした。そして間違っていると思っていることを仕方なく実行する歯痒さがそこにはありました。

それは顧客の役に立つことなのか?

無駄な作業ではないか?

他にアプローチの方法があるのでは?

そんなことを毎回考えさせられましたが、正しいと思っている方向にベクトルを向けることが出来ないため、段々と感覚が麻痺していきます。

言われたことさえやればOK。

イエスマンになればOK。

こうして課題解決力が全く養われずに7年間が経過してしまったのです。


このままだと市場価値がまるで身につかない

上を向いて仕事をし、イエスマンになって働いていればこの会社では昇進していきます。そして1000万円以上の年収を手に入れ、退職金も2000万円程度手に入れてリタイアすることが可能です。

しかし、上を向いて仕事をし、イエスマンになることで失われる市場価値が相当大きいのではないか?ということにある日気が付いたのです。

きっかけはホリエモンこと堀江貴文氏の書籍「多動力」だった気がします。

堀江氏は過激な発言で知られており、ネットで叩かれることもしばしばですが、多くの人があの方の発言に興味を抱いたり賛同しているのは事実です。書籍がバカ売れしているのがその証拠ですよね。

私も堀江氏の考え方に8〜9割方賛同している人間です。「電話してくる奴と仕事をするな」というのは強く共感します。

そんな彼から自分の市場価値について考えるきっかけを貰い、2017年の暮れ頃から転職について真剣に検討することにしました。今までは「もう今の会社にいるのは無理」という感情的な部分で転職を考えることが二度ほどありましたが、今回は客観的に自分のキャリアを見直し、転職すべきかどうかを考えることにしました。

結論として、前職に残ることで年収と地位を手に入れることは出来るかもしれないが、ビジネスパーソンとしての価値を見い出すことが出来ず、一生「このままで良いのか」とモヤモヤしながら働くことになるだろうと感じたのです。


顧客志向ならぬ社内志向の蔓延

上を見て仕事している管理職の多いこと。

顧客のことを真剣に考えて行動している社員はごく僅かに見えました。

中間管理職は常に自分の上のポジションにいる人間に対して胡麻を擂っていました。理由は単純で、順調に上のポストへ上がってより良い年収を確保するためです。

なぜこんなことが起きるのか。入社5年目ぐらいの頃に本気で探ってみたことがありました。

原因は意外とすぐに判明しました。ズバリ、人事制度です。

「営業をやらせてもらえなかった」の項目でも少しお話しましたが、前職の人事制度では基本的に上からの「お気に入り評価」で異動が決まります。上に気に入ってもらえるために胡麻を擂るのです。

気に入ってもらえさえすれば、あとは自分の直下に引っ張ってくれるのを待つのみです。直下に入り込むことができれば、高い確率でポストのポジションを獲得することが可能になります。

そのため、仮に「これは顧客のためにならない」「これは違う」と感じることがあったとしても、狙っているポジションの上長に「やれ」と言われればやってしまうものなのです。

こんな生き方は嫌だ。

単純にそう感じたのです。

余談ですが、社内では人事が発表される直前になると様々なゴシップが飛び交っていました。「あの人はこういう理由で異動したらしいよ」「あの人は上手く直下に潜り込んだな、次期部門長だぞ」など。

今思うと、そのゴシップを真剣に交わす社員ほど上を向いて仕事をしている傾向が強かったです。


思い返すと、前職で関わった人たちは皆良い人たちばかりでした。

入社してからの約4年間はクソパワハラ上司の元でメンタルやられそうになりながら働いていたので本当にしんどかったですが、それを除くと別に人間関係に困っていた訳ではなかったです。オフでは。

みんな人事制度のせいで本来のベクトルを見失っているので、仕事をする際は面倒です。顧客よりも社内政治を優先するあの雰囲気が個人的に許せませんでした。

転職してまだ3ヶ月。今までの比にならないぐらい忙しいですが、社員全員が完全に同じベクトル目掛けて突っ走っているので、すごく働きやすいです。

「顧客のためになるような仕事がしたい」と思っている集団で形成されている会社なので、今まで自分が抱いていた顧客志向というものを全面的に打ち出していくことができますし、「より顧客のためになるにはどうしようか」というディスカッションが日々行われています。

まるで別世界です。

詳しくは別の記事で書くことにします。


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2 件のコメント

Shima 様からのコメント... "良い会社ですね!"
こんにちは!
(充実しているという意味で)お忙しそうでなによりです。

"「顧客のためになるような仕事がしたい」と思っている集団"

私はまだ今の会社が一社目なので他を知りませんが、上記に近いマインドが社内になるので、運が良かったのかなと思っています。
(当時ですが、もしまだ転職されてなかったら、リアルに私の会社紹介してみようかな?とかちょっと思ってたりもしました)
どんな会社かちょっと気になりますw
また落ち着いてきたら、ブログ更新楽しみにしております!

※コメントで申し訳ありませんが、ブログのURLが変わりましたので、お手すきの際にご確認お願いいたします
2018.12.12 13:03 | URL | #bBmFigmc [edit]
もっそ 様からのコメント... "*Shimaさん"
ありがとうございます!
最近はみなさんのブログを全然見に行けておらず・・
URLの件承知しました、貼り換えさせていただきました!

顧客志向のマインドがあるのは素晴らしい!
私が勤めている会社はIT系ではありませんが、まだ若い業界に属しています。

もう少し頻度上げて更新していきたいので時間を作れるよう頑張ります!
2018.12.16 22:34 | URL | #- [edit]

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