投資とは、コアコンピタンスを持つ企業のオーナーの1人になることである
株式投資を始めた2016年頃からずっとモヤモヤしていたのが、投資と投機の違いです。
書店に行ってまず目に入るのが「チャート」「テクニカル分析」の本ばかりでしたし、ネットで株式投資の勉強をしようと思っても、やはりチャートに関する記事で溢れかえっていました。
一通り目は通しましたが、テクニカル分析の勉強をしても全く腑に落ちませんでした。
理由は単純で、そこに納得性が無かったからです。
トレンドラインがどうだこうだという話は、どこにラインを引くか次第でいかようにも話の展開を変えることが出来ます。
▼例えばこちらのチャート。
某ブログから拝借したイオン九州の株価チャートですが、私が手書きで記した汚い黄緑の1,900円がなぜサポートラインに使われていないのかが理解できません。少なくとも、5/29の時点では7/6の株価が同じ1,900円になるかどうかなんて分かるはずがなく、この画像にあるようなサポートラインは引けるはずがありません。
黄緑の円をサポートラインの参考値にすれば、7月頭の1,950円辺りでこの銘柄を手放さないといけないことになるので、表現する側としては分が悪いのです。
仮にこのチャートにあるサポートラインが正だとしても、「だから何だ?」というのが私の本音です。これが当てはまるパターンが一体どれだけあるのか。これが当てはまるなら今頃みんな株式投資で成功しているはず。
私はこのようなテクニカル分析に合理性を感じることが出来ず、そもそも根本的な考え方として「なぜそうなるのか」という問いに対する答えが出て来ないですし、結果論で書かれていることがほとんどなので不信感のような感情しか抱いていませんでした。
私にとって上記のような例は投機であり、投資ではありません。
どのようなことにも合理性や理由を求めてしまう私には、投機のように理屈に基づかないことを上手くこなす自信はありませんでした。
最近、とある本を読んでしっくり来た投資の定義があります。
自分でも少し解釈を加えていますが、投資とは、永遠に利益を生み出すための儲けの仕組みがある企業の1人のオーナーとして事業に出資し、実際に生まれた利益の一部を享受することだと考えています。
これだと配当金目当ての投資のように見えるでしょうが、自らの投資によって企業価値が上がり、株価が上がり、最終的に保有株式を売却することで得られる利益も「実際に生まれた利益」に含めれば祖語は無いと思います。
あくまでも、事業の成長のためにお金を拠出することが投資であると理解しています。
投資に関しては色々なことが言われたり書かれたりしていますが、結局のところ、永遠に利益を生み出し続ける仕組みを持った会社にお金を投じないと旨味が無いので、そのような会社を見極めるに尽きます。
大学時代に私自身が実際に学んだ考え方として、コアコンピタンス(Core Competence)というものがあります。
コアコンピタンスはマーケティングの授業で学んだような気がするのですが、市場においてその会社がどれほどの強みを持っているのかを測る際の指標の1つになる、企業の中核となる能力を指します。
▼コアコンピタンスは、以下のように定義されることが多いようです。
・顧客に何らかの利益をもたらす自社能力
・複数の商品・市場に推進できる自社能力
・競合相手に真似されにくい自社能力
要するに、その製品・サービスが世の中の役に立っていて、且つ多くの人に使ってもらえるようなもので、且つなかなか真似しようと思っても真似できないものであるかどうかです。ここで大切になる考え方の1つが、参入障壁の高さだったりします。
これらに該当するのであれば(=コアコンピタンスを持つ企業なのであれば)、その製品・サービスを提供している会社は「買い」です。
つまり、投資とは単純にこの視点で以ってお金を投じる先を決めるというだけの話だと思っています。
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